疲れ目一掃編

視力減退にすぐれた効果効能を発揮する飲む目薬「メグスリノキ」とは?

視力減退にすぐれた効果効能を発揮する飲む目薬「メグスリノキ」とは?

黒田官兵衛を世に出したメグスリノキ

安土桃山時代から江戸時代初期にかけて活躍した武将、黒田官兵衛孝高(如水)(1546~1604年)と目薬。ちょっと意外な組み合わせですが、実は両者の聞には深い関係があります。

司馬遼太郎の小説『播磨灘物語』によると、世に出る前の黒田氏は家伝の目薬のおかげで、播州(兵庫県南部)でひとかどの勢力を築く財源を得たといいます。

この黒田氏家伝の目薬は、メグスリノキという植物の樹皮を砕いてエキスを作り、それを赤い絹の袋で包み、さらに大ハマグリの貝殻の容器に入れたものです。使うときは絹袋ごと水に浸し、袋から出る汁で目を洗ったといいます。目のかゆみやひどい目やにに抜群の効果をあらわし、当時、たいへんな人気だったということです。

 

肝臓を強化することで目の衰えを改善する

黒田氏家伝の目薬のもとになっているメグスリノキは、カエデ科の落葉高木です。わが国にしか自生していない植物で、山形県以南の本州、四国、九州の深山に分布しています。すぐれた効果があるにもかかわらず、メグスリノキがもてはやされたのは江戸時代ごろまでで、明治時代以降はほとんど忘れられた存在になってしまいました。そこに現代科学の目が向けられたのは、いまから20年ほど前のことです。

星薬科大学の研究で、メグスリノキの樹皮にはシャクナゲなどに含まれるロードデンドリンの光学異性体の一つ、ロドデンドロールが含まれ、肝障害に有効であること、タンニン関連化合物であるカテキンには抗菌性と収斂性(しゅうれんせい)があり、目薬として有効であることなどがわかったのです。

「目薬の木」の名は、かつて樹皮を煎じたもので直接目を洗ったことからきていますが、飲んでも肝機能がよくなり、解毒作用が活発になることで、虚弱体質が改善され、目の機能に影響を及ぼすことも期待できるわけです。

肝と目が直結していることは、中国では、「肝は目を穿つ」といって、古くから経験的によく知られていました。漢方で目の治療を行うときに、目そのものではなくて肝を強化する処方を用いるのはこのためです。

 

薬効を無駄なく生かすメグスリノキのお茶

黒田氏家伝のメグスリノキは洗眼薬として用いられていましたが、薬効を無駄なく生かすは、煎じて飲むことをおすすめします。乾燥したメグスリノキの樹皮5~10gに、水400~600mlを加えて火にかけ、沸騰したら火を弱め、そのまま4~5分間前じます。これを熱いうちに茶こしでこせば、1日量のでき上がりです。

1日3回に分け、食後に飲みます。有効成分の働きを高めるために、飲むたびに必ずあたため直したほうがよいでしょう。かすかに苦みがありますが、そんなに飲みにくいものではありません。目の機能低下によって起こるかすみ目や目の充血、目やに、視力低下などの改善にた
いへん効果を発揮します。早い人では、飲み始めてから1週間ほどで症状が軽くなってきますが、毎日飲みつづけることがたいせつです。

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