目の老化、白内障など病気克服編

アワビ、ナズナ…目の老化を防ぐ効果の高い3つの天然生薬!

アワビ、ナズナ…目の老化を防ぐ効果の高い3つの天然生薬!

春の七草の主役ナズナはかすみ目や疲れ目に効く

春の七草の主役ナズナは、たいへん生活力の旺盛なアブラナ科の二年草です。
2~3月になると、道端や野原はもちろん、屋根の瓦の聞のような場所からも茎を伸ばし4~5月には15~30cmほどの茎の頂に白い四弁花が、春の香りをいっぱいに運んでくれます。その果実の形が三味線のパチに似ていることから、三味線をつまびくべンベンという音になぞらえて、ペンペングサと呼ばれることもあります。

ナズナは、いまでは七草がゆに入れる野草としてしか用いられませんが、実はかすみ目や目の痛みなどに効くほか、眼精疲労にもよく効く民間薬として、古くから盛んに用いられてきた薬草の1つです。

中国明代に編集された『本草綱目(ほんぞうこうもく)』(1590年)に「薺(ナズナの生薬名)は五臓を利し、目を明にし、胃を益す」という記載があるほか、多くの和漢薬書に、ナズナの「目を明にす」という薬効が書かれていることから考えても、その薬効は確かなものといえるでしょう。

それでは使い方をお教えしましょう。
薬用部分は全草です。花が咲いている時期に、全草を採取します。これを流水できれいに洗って、こまかく刻み、天日で1週間ほど乾燥します。この乾燥したナズナ大さじ2杯に水500mgを加えて火にかけ、沸騰したら火を弱め、そのまま2~3分煮立てます。熱いうちに茶こしでこします。これを1日3回に分けて服用します。

かすみ目や、疲れ目にお悩みのかたは、このナズナの煎液を毎日飲むことで体の内から目の機能を高めれば、しだいに症状が改善されていくことでしょう。

 

目の充血に効果を発揮するノゲイトウ

ノゲイトウはケイトウの原種と考えられているヒユ科の一年草で、各地のあたたかいところに自生しています。原産地は熱帯アメリカ説、インド説などがあって、はっきりしていませんが、現在でも熱帯地方に広く野生しています。日本にはかなり古い時代に渡来しました。

草丈は40~100cmに達し、先のとがった細長い葉が互生しています。花穂は太く長い柄があり、7~8月ごろになると、白色か淡紅色の小花を穂状につけます(ケイトウの花穂は柄が短いので、柄の長さを見れば、ノゲイトウと区別することができます)。

ノゲイトウの果実は丸く、熟すと上半分が帽子状にとれて落ちますが、この果実の中には光沢がある黒色の直径1.5mmほどの種子が2~4個人っています。

このノゲイトウの種子を乾燥させたものがセイショウシという生薬です。9~10月ごろ、穂先をしごくようにして採取し、天日で1週間ほど乾燥させればでき上がりです。『本草綱目』には、セイショウシの薬効として「鎮肝(肝の働きを安定させる)」「明耳目(耳と目を明らかにするこという記載がありますが、中医学の考え方では、この「肝を安定させる」働きと「目を明らかにする」働きは、別個のものというよりも、対になって働くものとして常にとらえられています。

すなわち、五臓六肺と体の各部位が、それぞれ決まった組み合わせで対になって働くと考える中医学では、「肝(肝臓とほぼ同じ)は自に通ず」といって、肝臓を強めることにより、目の働きをよくしようとするわけです。

わが国の『本草和名」(918年)ノゲイトウの種子を「草決明(自を明らかにする草)」という記載があるので、日本でも、やはり目によい薬草として古くから珍重されてきたことがわかります。
また、現代中国でもノゲイトウの薬効は認められていて、『中華人民共和国葯典(中国
薬局方)』(1977年)に、セイショウシが目の薬として記されています。

用法は乾燥したノゲイトウの種子10gに水400mlを加えて火にかけ、沸騰したら火を弱めて2~3分煮立て、熱いうちにこします。これを、朝晩2回に分けて飲むのです。特に、目の充血の改善に効果がありますので、目をよく使う人や眼精疲労を起こしやすい人におすすめしたいものです。

 

目の老化予防に効果を発揮するアワビの殻

最後にご紹介するのは、動物性の生薬です。生薬というと、植物を乾燥したものを思い浮かべることが多いと思いますが、中国では、昆虫や蛇、鹿の角など、動物性の生薬も盛んに用いられています。

この動物性の生薬の中で、身近に手に入りやすく、しかも目の老化予防にたいへん効果があるのが、アワビです。アワビの貝殻の生薬名は石決明(せきけつめい)、「目を明らかにする石」というわけです。アワビというと、高価な貝でなかなか口に入りにくいものとお思いになるかもしれませんが、生薬として用いるのは、身が少しだけ残っている貝殻ですから、魚屋さんやお寿司屋さんで身を食べたあとの貝殻を分けてもらえばいいのです。

石決明は、アワビの員殻を天日で1カ月ほど干したのち、金づちでこれを粉々に砕いて作ります。このとき、忘れてはならないのが、殻についている身を捨てないようにすること。なぜなら、微量のアワビの身に含まれる有効成分がお互いに反応することによって、初めて目の老化を防ぐ薬効を発揮できるようになるからです。

この乾燥してこまかく砕いたアワビの貝殻15gに水600mlを加えて火にかけ沸騰させ、3分の2の量になったら火を止めます。熱いうちに茶こしでこしてください。これを、朝晩2回に分けて毎日飲むのです。目の疲れをその日のうちに回復し、老化につながる眼精疲労の蓄積を効果的に予防してくれます。

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