緑内障、飛蚊症、網膜剥離…。疲れ目には重大な病気がひそんでいる!

緑内障、飛蚊症、網膜剥離…。疲れ目には重大な病気がひそんでいる!

疲れ目は照明や姿勢が原因のことも多い

長い間、重いものを持っていると腕が疲れます。長時間歩きつづけると足も疲れてき
ます。これと同じで、ひっきりなしにテレビを見つづけたり読書をつづけると目が疲れ
だします。

これが眼精疲労で、目の疲労感と同時に、物を見つづけるのがおっくうになる、目がショボショボする、まぶたが重くなる、などの不快症状があらわれることが多いものです。まぶたや白目が充血したり、涙が出たり、光をまぶしく感じたり、目の奥が痛んだりすることもあります。鼻の付け根から目の上、前頭部、後頭部から首の後ろ、肩などの筋肉が緊張し、だるくなったり痛んだりすることも少なくありません。

ここにあげた眼精疲労の症状は、だれでもしばしば経験していますし、「目が疲れた」という言葉は日常会話でよく使われます。しかし、目は一般に想像されているほど疲れやすい器官ではありません。体調もよく、目に対する環境もよければ、ある程度長い間読書や針仕事をつづけたとしても、目だけがひどく疲れるということはないはずです。

ところが、薄暗いところや、光が反射してまぶしかったり、チラチラする照明の下で、あるいは寝転ぶなどの不自然な姿勢をとったり、文字に目を近づけすぎたり、長時間のOA機器の使用など、目を長い間使うと眼精疲労を起こしやすくなります。

 

さまざまな病気がひそんでいることもある

ところで、これまでみてきたのは、原因となる病気がないのに目が疲れるという場合ですが、中にはほかになんらかの病気がひそんでいるために目が疲れることもあります。では、目を疲れさせる原因にはどんなものがあるのでしょうか。

まず、考えられるのが、近視、遠視、乱視などの屈折異常や、老眼の初期の調節力の減弱に気づかないときや、潜在斜視がある場合などです。メガネを使用している人でも、何年も検眼をしないで、度がかわっているのにそのまま使用していたり、メガネのかけぐあいが悪いときも目の疲れの原因になります。

また、微生物による結膜炎ばかりではなく、アレルギー性結膜炎や角膜上皮炎、特に注意を要するのは緑内障の初期などの目の病気によるものです。最近、ドライアイによる眼精疲労も指摘されるようになりました。そのほか、低血圧や更年期障害など、目以外の病気が原因になることもありますし、神経症の症状の一つとして目が疲れやすくなるなど、さまざまな全身の病気が眼精疲労の原因になります。

いずれにせよ、目の疲れは休養すればよくなることがあっても、原因をはっきりさせるために眼科医に相談すべきでしょう。

 

頭痛を伴う眼痛は一刻も早く眼科へ

目の病気の中には、あらかじめ前兆があらわれ、ゆっくり進行するものもあれば、一晩放置しただけで失明する危険なものもあります。

急性緑内障は突然の眼痛、頭痛、恒吐で始まり、ほとんどの場合、片方の目に起こります。頭痛と恒吐が急に起こるため、内科を受診する人もありますが、眼痛や目の充血、視力の低下に注意して、全身症状が強くても眼科に受診してください。一晩経過すると視力の回復が望めないこともありますから、ただちに診察を受けることがたいせつです。

急激な視力低下がどちらか片方の目に起こる病気には、網膜剥離のほかに、高血圧や動脈硬化、糖尿病のある人が起こしやすい網膜硝子体出血、網膜中心動脈閉塞症などがあります。頭痛、吐きけとともに両目に視力低下の起こる場合は、突発性ブドウ膜炎が疑われます。眼球の後方にある視神経に炎症が起こったときは、視力低下が両目に出る場合と片方の日に出る場合があります。

また、視野が欠けているかどうかも自の病気を発見する重要な手がかりです。病気によって視野の欠け方にもそれぞれ特徴があります。慢性緑内障の場合には鼻側から視野が欠けてきますし、網膜剥離の場合は網膜のはがれた場所に対応する視野の範囲が欠け、中心性網膜症の場合は視野の中心部に暗影を生じます。

また、複視といって物が二重に見えるときは、眼球を動かす筋肉や、筋肉を支配している脳神経がおかされていることが多いものです。

 

虫のようなものがちらついたり、ピカピカ光ることもある

目の前に黒い、小さな虫のようなものがちらついて見える状態を飛蚊症といいます。

この症状は、硝子体が濁るためにあらわれます。濁りの原因はさまざまですが、先天的なものと後天的なものがあります。なかでもよくみられるのは、中年以降に起こる硝子体剥離によるものです。硝子体が液化して水分が硝子体の外に出ると、硝子体が収縮して網膜から剥がれ、剥がれた面にある硝子体繊維は虫が飛んでいるような、あるいは髪の毛のような影を網膜に落とします。

このほか、網膜から硝子体が剥がれるときに網膜の小血管をひきちぎることもありますし、また、網膜に弱いところがあれば、その部分を引っぱり、網膜に穴をあけ、出血を起こすと同時に、ときにはちぎれた網膜のかけらが浮遊して、網膜に影をおとすこともあります。

網膜に穴があけば、網膜剥離の原因になりますので、突然、飛蚊症が起きたときには、眼科医の診察は欠かせません。その他、網膜や毛様体、硝子体の病気でも起こりますので、原因を確かめておくべきです。

一方、目の前にピカピカ光の見えだす症状を光視症といいます。光視症は網脈絡膜の炎症や、硝子体が剥離を起こすとき、網膜剥離、眼内腫傷、網膜循環障害、一過性虚血性脳発作(TIA)のあるときなどに起こります。

物が薄紙を通して見えるような感じになったときは白内障、こまかい字が見えにくいときは老眼が疑われます。また、糖尿病が長期にわたると糖尿病性網膜症になるおそれがあるので、血糖値の高い人は定期的に眼科検査を受けておきましょう。

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